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人気ファミレスチェーンの『ガスト』
言わずと知れた”日本で1番店舗数が多いファミレスチェーン”です。
そんな『ガスト』を運営する”すかいらーくホールディングス”は、2022年8月12日に『ガスト』を含めた同社が運営している約100店舗を2023年に閉店すると発表しました。
同社は2020年にも約200店の閉店を発表していますが、今回も大規模な閉店の発表となりました。
『ガスト』大量閉店の要因について詳しく調べていきます。
すかいらーくHDが運営している業態一覧
まずは『ガスト』を運営している”すかいらーくHD”が運営している業態一覧を見ていきましょう。
- ガスト
- バーミヤン
- しゃぶ葉
- ジョナサン
- 夢庵 など
グループ企業を含めると、26業態を運営しているようです。
上記を中心とした26業態で、3,000店舗以上(2023年6月時点)とかなりの店舗数を運営しています。行きつけの飲食店が実はガストと同じ系列だった! なんてこともあるかもしれないですね。
『ガスト』閉店店舗一覧
2024年の閉店店舗
- 2024年11月 ガスト 鶴見中央店
- 2024年10月 ガスト 西那須野店
- 2024年9月 ガスト 柿田川公園前店、ガスト 盛岡西バイパス店
- 2024年8月 ガスト 野田梅郷店、ガスト 千葉中央店
- 2024年7月 ガスト 横浜睦町店、ガスト 四日市店、ガスト 大牟田白金店
- 2024年6月 ガスト 香久山店、ガスト 今治東店
- 2024年5月 ガスト 高崎緑町店、ガスト いわき小名浜店、ガスト五井店
- 2024年4月 ガスト 岡山十日市店、ガスト 健軍店、ガスト 酒田北店、ガスト 松本高宮店
- 2024年3月 ガスト 郡山コスモス通り店、ガスト 豊橋江島店、ガスト 堺長曽根店、ガスト 島根斐川店
- 2024年1月 ガスト 浦和文蔵店、ガスト 国立店、ガスト 池尻店
2023年の閉店店舗
- 2023年12月 ガスト 西荻窪駅前店、ガスト 北寺尾店
- 2023年8月 ガスト 代々木店、ガスト 荒川町屋店
- 2023年6月 ガスト 高田馬場西口店、ガスト 八日市場店
- 2023年5月 ガスト 高陽町店
- 2023年4月 ガスト 鎌ヶ谷初富店
- 2023年1月 ガスト 熱田一番店、ガスト 青梅河辺店、ガスト 三鷹店、ガスト 静岡千代田店、ガスト 宇都宮仲町店、ガスト 新小岩南口店、ガスト 厚木恩名店
また、『ステーキガスト』に関しても同様に複数店舗の閉店情報があります。
ガスト閉店の要因は!?
ガスト閉店の要因は大きく分けて2つあります。
- コロナ禍に伴う客数の減少
- 物価高による収益悪化
①コロナ禍に伴う客数の減少
2020年から流行している新型コロナウイルスの影響により、日本だけでなく世界的に生活習慣の変化がみられました。大人数で食事をする機会の減少、リモートワークによる出勤回数の減少は『ガスト』だけでなく多くの外食企業にとってマイナスとなる変化でした。
これらは決算資料からも読み取ることができ、2021年の売上高・2022年の予想売上高ともにコロナ前に水準には遠く及ばない結果となっています。
3,000店舗を超える莫大な店舗数を運営していることが、大打撃を受ける要因となってしまいました。
②物価高による収益の悪化
すかいらーくホールディングスは、グループ企業を含めて20以上の業態と3,000以上の店舗を運営することにより、『規模の大きさ』をメリットとしたコストカットを実現してきました。
- 膨大な量の食材調達を1度に行い、仕入れ価格を抑える
- 店舗数が多いことにより配送効率が良い
- セントラルキッチンを活用した調理行程の削減
上記3点により低価格の商品販売を可能にし、顧客の獲得をしていたのです。これは普通の企業ではかなり困難な手法です。
3,000店舗を超えるまで店舗拡大できたのも、低価格での仕入れが実現したためだと言えるでしょう。
しかし、ウクライナ戦争の勃発により物価が高騰したため、コロナウイルスの影響で採算の採れていなかった店舗の赤字がさらに拡大。利益体質の店舗も利益を積み上げていくことが難しくなりました。
これ以上の出血は耐えられないという判断だったのでしょう。不採算店舗を中心に2023年の大規模閉店に至ったということです。
『ガスト』今後はどうなる!?
『ガスト』は多くの閉店予定があり、また新規出店している様子もないことから、今後拡大していくことはあまり考えにくいです。
しかし『ガスト』を運営している”すかいらーくホールディングスとしては、今後この流れを改善していくために必ず動いてくるでしょう。
閉店した『ガスト』の中には、その場所のまま”すかいらーくホールディングスが運営する別業態としてリニューアルオープンしている店舗が多くみられます。
現代の需要に合わせて、より集客に繋がる、また、収益率が高い業態へ切り替えていくということでしょう。
現在も閉店する店舗が多くみられていますが、今後の『ガスト』の展開に注目していきたいところですね。
※本記事のサムネイル画像はガスト | すかいらーくグループ (skylark.co.jp)より引用しております。
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