すかいらーくグループが運営するファミリーレストラン『ジョナサン』都市型ファミリーレストランをコンセプトとして、関東・中部地方を中心に約200店舗を展開しています。
そんな『ジョナサン』ですが、2022年後半から2023年にかけて徐々に閉店が増えてきているのをご存知でしょうか?
今回は閉店した店舗の取り纏めと、閉店の理由について調査していきます。
『ジョナサン』最近の閉店店舗一覧
- 2024年4月 ジョナサン 小石川柳町店
- 2024年3月 ジョナサン 甲府湯村店、ジョナサン 大谷田店、ジョナサン 東小金井店、ジョナサン熱海店
- 2024年1月 ジョナサン 浦和太田窪店
- 2023年6月 ジョナサン 多摩センター駅前店
- 2023年5月 ジョナサン 柏光ヶ丘、ジョナサン 足立入谷店、ジョナサン 田無店、ジョナサン 志木本町店
- 2023年4月 ジョナサン 若葉店、ジョナサン 新所沢店
- 2023年3月 ジョナサン 新座東店
- 2023年2月 ジョナサン 船橋市場店
- 2023年1月 ジョナサン 市が尾駅前店、ジョナサン 石和店、ジョナサン 柏駅前店、ジョナサン 大宮砂町店、ジョナサン 東村山店
- 2022年12月 ジョナサン 金町店、ジョナサン 高平島店
- 2022年11月 ジョナサン 蓮根店
『ジョナサン』閉店の要因とは!?
コロナ禍に伴う客数の減少
2020年から流行している新型コロナウイルスの影響により、日本だけでなく世界的に生活習慣の変化がみられました。大人数で食事をする機会の減少、リモートワークによる出勤回数の減少は多くの外食企業にとってマイナスとなる変化でした。
中でも『ジョナサン』のようなファミリーレストランはかなりの大打撃を受けています。テイクアウト・宅配事業を強化しましたが、メニュー的に店内でアツアツの状態で食べたいと思うものが多く、思うように売上は回復しませんでした。
『ジョナサン』は”都市型ファミリーレストラン”をコンセプトとしており、立地のうえでも影響はかなり大きかったと思われます。
これらは『ジョナサン』を運営する、すかいらーくグループの決算資料からも読み取ることができ、2021年の売上高・2022年の予想売上高ともにコロナ前に水準には遠く及ばない結果となっています。
すかいらーくグループは3,000店舗を超える莫大な店舗数を運営していることが、大打撃を受ける要因となってしまいました。
物価高による収益の悪化
すかいらーくホールディングスは、『ジョナサン』を含めたグループ企業全体で20以上の業態と3,000以上の店舗を運営することにより、『規模の大きさ』をメリットとしたコストカットを実現してきました。これにより低価格の商品販売を可能にし、顧客の獲得をしていたのです。これは普通の企業ではかなり困難な手法です。3,000店舗を超えるまで店舗拡大できたのも、低価格での仕入れが実現したためだと言えるでしょう。
しかし、ウクライナ戦争の勃発により物価が高騰したため、コロナウイルスの影響で採算の採れていなかった店舗の赤字がさらに拡大。利益体質の店舗も、利益を積み上げていくことが難しくなりました。
2022年中頃までは政府からの時短協力金・補助金がありましたが、それも2022年後半からはほとんど支給されない状態となっています。これ以上の出血は耐えられないという判断だったのでしょう。
不採算店舗を中心に2023年の大規模閉店の発表に至ったということです。閉店対象となっている店舗はロードサイド店舗が中心と予想されています。
皆さんの近所の『ジョナサン』も閉店対象にならないよう、ぜひ食べに行って売上に貢献しましょう。今後の『ジョナサン』の展開に注目していきましょう。
※本記事のサムネイル画像はジョナサン (ファミリーレストラン) – Wikipediaより引用しております。
コメント