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とろとろ食感を追求した”生”わらびもち専門店『とろり天使のわらびもち』
全国各地に急ピッチで出店をしており、メディアやSNSにも引っ張りだこのわらびもち専門店です。
日本の外食チェーン店において、過去最速で100店舗を達成(約1年10ヶ月)した、勢いのある『とろり天使のわらびもち』ですが、その裏では閉店が相次いでいるようです。
閉店の要因とは一体なんなのか!?調査しました。
最近閉店した『とろり天使のわらびもち』店舗一覧
- 2024年10月 とろり天使のわらびもち 岩国店、とろり天使のわらびもち 春日部店
- 2024年4月 とろり天使のわらびもち 姫路店
- 2024年3月 とろり天使のわらびもち大宮店、とろり天使のわらびもち 大橋店
- 2024年2月 とろり天使のわらびもち呉店、とろり天使のわらびもち 郡山店、とろり天使のわらびもち 福島店
- 2024年1月 とろり天使のわらびもち 垂水店、とろり天使のわらびもち 仙台六丁の目店、とろり天使のわらびもち 尾道店、とろり天使のわらびもち イオンモール柏店、とろり天使のわらびもち仙台フォーラス店、とろり天使のわらびもち仙台泉店、とろり天使のわらびもち 仁井田店、とろり天使のわらびもち江南店、とろり天使のわらびもち ララガーデン長町店、とろり天使のわらびもち 小牧堀の内店、とろり天使のわらびもち 武蔵小山店
- 2023年12月 とろり天使のわらびもち 加納店、とろり天使のわらびもち草津店、とろり天使のわらびもち 土浦店、とろり天使のわらびもち 出雲店、とろり天使のわらびもち 札幌麻生駅前店
- 2023年11月 とろり天使のわらびもち 藤沢ミロクジーナ店
- 2023年10月 とろり天使のわらびもち 北千住駅前店、とろり天使のわらびもち 函館店
- 2023年7月 とろり天使のわらびもち 札幌白石店
- 2023年6月 とろり天使のわらびもち鶴ヶ島若葉店
- 2023年5月 とろり天使のわらびもち鶴ヶ島若葉店、とろり天使のわらびもち仙台中山店
- 2023年4月 とろり天使のわらびもち 高崎駅前店
- 2023年3月 とろり天使のわらびもち 芦屋店
『とろり天使のわらびもち』閉店の要因とは!?
価格が高すぎる
以下は『とろり天使のわらびもち』で販売している商品の価格です。
・とろとろ生わらびもち / 小箱650円(税込)、大箱1,200円(税込)
結構高いと思いませんか?わらびもちといえば、スーパーや最近はコンビニでも販売されていますが、100円〜200円でそれなりの量が入っているイメージがあります。
それを小箱で650円の価格設定なのです。日常的に食べるにはなかなか高めの価格かなと思います。
材料や製法にこだわって作っているのは確かなのでしょうが、リピートが重要な飲食店にとって、高すぎる価格設定は”かなりのマイナスイメージ”です。
テレビ等のメディアにも取り上げられて話題になっているので、1度目の来店はあっても、2度目以降の来店がなければ店舗は衰退していきます。
流行りのピークを終えた
『わらびもち』が流行り出したのは、2022年頃からですが約1年が経過し、ピークは終えたといえるような状況になっています。テレビやSNSでも目にする機会が少しずつ減ってきています。
また、今回のわらびもちブームは食パンブームやタピオカブームのときより話題性・拡散性が低く、中には”流行っていたのを知らなかった”なんて方も多いのでは?という印象です。
ピークが終わったいま、集客が困難となり売上が減少。売上が厳しい一部の『とろり天使のわらびもち』店の中には、本部への支払いが売上の7割近くもある店舗もあるようです。
初期費用をかけて開店したのに、1年も立たずにそういった状況になってしまったら、閉店を決断するのもやむを得ないでしょう。
『とろり天使のわらびもち』今後の展開を予想!
『とろり天使のわらびもち』は、今後も閉店店舗が大量に発生すると予想しています。
上記の予想の1番の理由は、ブームになったフランチャイズということです。同じくブームとなった、タピオカや高級食パンは現在では多くの店舗が閉店となっていますが、いずれもフランチャイズによる全国展開を主としていました。
フランチャイズというのは、ビジネスに”加盟”してもらい、屋号や食材を提供する代わりに、その費用をもらうシステムです。加盟時に数百万円の加盟金をもらうことで利益をあげています。
つまり、本部側はフランチャイズの店舗が閉店しても大きなダメージはないということです。
フランチャイズ店が閉店しても、本部側は閉店にかかる費用等を負担する必要はないため、必死になって売上・利益を獲得はしません。そのため、ブームが去ったいま『とろり天使のわらびもち』は、これ以上来客が増える見込みはほとんどなく、減っていく一方といえます。
また、わらび餅専門店は出店している企業からしても、一般の飲食店に比べて機材などそこまで大きな初期投資をしているとは思えないので、閉店のハードルも低くはなってくると考えています。
利益的に苦しくなった店舗から順に閉店していくのではないかなと思います。
頑張ればなんとかなる!と思いたいところではありますが、『わらびもち』というターゲット層が限られる業態では、販促もなかなか難しいと思います。
そもそも、その難しい業態を自力で立て直せる実力があれば、最初からフランチャイズ加盟などせずに、オリジナルの店舗を立ち上げて成功させていることでしょう。
※本記事のサムネイル画像は【公式サイト】とろり天使のわらびもち (torori-tenshi-no-warabimochi.com)より引用しております。
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