人気のハンバーガーチェーン店『モスバーガー』
最近では、Snow Manとのコラボなど積極的にメディア露出を図っており好調に思えますが、先日の決算発表では、営業利益が-98.8%・最終赤字計上と衝撃の数値が発表されました。
『モスバーガー』不調の要因と今後の見通しについて調査しました。
『モスバーガー』不調の要因とは?
調達費用の上昇
ロシア・ウクライナ戦争をきっかけに、世界的に原材料費や運送コストが上昇してきています。
コスト増は『モスバーガー』だけでなく、飲食店全てが影響を受けてると言っても過言ではないですが、特に『モスバーガー』のようなファストフード業態は大きな影響を受けています。
油や小麦粉といった、主要な食材が大きく値上がりしているためです。
ファストフード業界で最大手の『マクドナルド』でさえも、1年間で3度の値上げを実施しています。
『モスバーガー』は元々の価格設定が競合他社より高めなので、値上げしにくいところはあると思います。その影響により減益という結果になっているのでしょう。
”手作り感”へのこだわり
原材料費に加えて、『モスバーガー』を苦しめているのが、人件費です。
店舗に行って食事をしたことがある人であれば感じると思いますが、『モスバーガー』は他のハンバーガーチェーン店に比べて、かなり”手作り感”が強いです。
注文を受けてから調理を開始し、ひとつひとつの工程を丁寧に作るので、ちょっと高めの販売価格にも納得がいくぐらい美味しいのですが、経営的には人件費高騰により利益を圧迫してきています。
日本全国各地で平均時給が上がり続け、また比較的給料が安い外国人労働者にとっても、日本は以前ほど魅力的な勤務地ではなくなってきているので、”手作り感”へのこだわりはかなり経営を苦しめることになるでしょう。
『モスバーガー』今後の見通し予想
『モスバーガー』の来期の見通しは以下の通りです。
売上アップとともに、最終黒字転換を見込んでいます。公式の発表によると新規出店により大幅に店舗数を増やして、売上・利益獲得を目指しているようです。
また、減益のニュース以降、モスバーガー倒産か!?などとSNSを中心に騒がれていますが、財務状況的には倒産危機にはほど遠い状態です。今後は利益体質に回復する見通しなので、期待したいところです。
規格外の新メニュー➡( 詳細はこちら )も販売されていますので、『モスバーガー』ファンの皆様は是非店舗に足を運んでみてください。
直近では出店ラッシュ!?
2022‐2024年度 中期経営計画の重点施策によると、『モスバーガー』は年間50店舗の新規出店を計画しているようです。
新規店舗出店をきっかけに、復調していってほしいところですね。
◆2023年以降の新規出店店舗はこちら
- 2023年5月 モスバーガーブランチ横浜南部市場店、モスバーガーテラスウォーク一宮店、モスバーガーフォレオ大津一里山店
- 2023年4月 モスバーガー神戸大開店
- 2023年3月 モスバーガー種子島店、モスバーガー桜台千川通り店、モスバーガーキテラプラザ青葉台店、モスバーガーキテラプラザ青葉台店、モスバーガー相模原ラクーン店、モスバーガー京急杉田店、モスバーガー甲州塩山店、モスバーガー甲州塩山店、モスバーガートナリエ大和高田店、モスバーガー渋川店、モスバーガールート26号泉佐野店、モスバーガーひばりヶ丘北口店、モスバーガーイオン市川妙典店、モスバーガーパオレ南大沢店、モスバーガーエスコンフィールドHOKKAIDO店、モスバーガー奈良学園前店、モスバーガー太秦天神川店、モスバーガー名古屋伏見店
- 2023年2月 モスバーガー京都北山駅前店、モスバーガーJR神戸店、モスバーガー千葉中央店
- 2023年1月 モスバーガー柏豊四季店、モスバーガーイオンモール名取店、モスバーガー久我山店
※本記事のサムネイル画像は、モスフードサービス企業サイト (mos.co.jp)より引用しております。
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