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【閉店ラッシュ!?】串カツ田中が各地で閉店!要因は?

ソースの二度づけ禁止でお馴染みの『串カツ田中』

関東エリア・近畿エリアを中心に、全国300店舗以上展開をしています。

そんな『串カツ田中』ですが、2022年12月末~2023年1月にかけての約1か月では6店舗の閉店を発表しており、それ以降も閉店店舗が出てきている状態です。

閉店の理由は?業績は悪化しているのか?調査しました。

2022年12月以降の閉店店舗一覧

  • 2023年3月26日 串カツ田中水戸駅前店(茨城)
  • 2023年1月31日 串カツ田中 太田店(群馬)
  • 2023年1月31日 串カツ田中 佐野店(栃木)
  • 2023年1月31日 串カツ田中 TAKE石神井店(東京)
  • 2023年1月31日 串カツ田中 鶴見店(神奈川)
  • 2023年1月28日 串カツ田中 大名店(福岡)
  • 2023年1月20日 串カツ田中 代々木店(東京)
  • 2022年12月29日 串カツ田中 日野駅前店(東京)

閉店の要因は?

コロナからの客足戻りがイマイチ

新型コロナウイルスにより、飲食業界は大打撃を受けました。

特に『串カツ田中』のような、イートインが中心でお酒の提供を伴う飲食店は相当な苦戦を強いられることになりましたが、コロナ流行から2年以上が経過した現在では、ほとんどの飲食店で客足が徐々に戻りつつあります。

しかし、今回閉店した『串カツ田中』の店舗はコロナによる生活習慣の変化により、客足の戻りがイマイチだったのではないでしょうか。

現に『串カツ田中』の売上高はコロナ前2019年度に対して43%~95%で推移しています。

株式会社串カツ田中ホールディングス|決算説明資料 (kushi-tanaka.co.jp)より引用

今回、6店舗近く閉店したのは客足の戻りが特に悪い6店舗だったのではないかと予想しております。

資料にもあるように回復傾向にあるのは確かなので、回復する見込みの薄い店舗を早めに損切りしたというところでしょう。

ただ、客足が戻りきらないのは確かですが、以下の資料を見ると全体の店舗数としては増加傾向にあります。

株式会社串カツ田中ホールディングス|決算説明資料 (kushi-tanaka.co.jp)より引用

店舗数が増えているということは、新しく出店も行っているということで、好調な店舗があるから立地をしっかりと考慮すれば利益が出ると判断がされていると言えます。

一部の客足の戻りが悪い店舗を閉店して、別の地域で出店・やり直しを図っているのかもしれませんね。

全面禁煙開始がきっかけになったか

『串カツ田中』といえば店内全面禁煙をいち早く実施した企業として知られています。

2020年4月1日に飲食店禁煙化は全面施行されましたが、『串カツ田中』はそれよりも早く全面禁煙化を実施。ファミリー向けにメニュー展開をしていきました。

しかし、もともとサラリーマンの飲み会を中心に顧客を獲得してきた業態なので、顧客のイメージや席の配置など、ファミリー向けにパッと切り替えるのはなかなか難しかったようです。

関係者の話によると、コロナ以前にもこの全面禁煙の早期実施から業績が崩れていく店舗もあったようです。

業績は回復傾向

2023年1月13日に発表された決算によると、業績は前年と比較すると大きく回復しているようです。

株式会社串カツ田中ホールディングス|決算説明資料 (kushi-tanaka.co.jp)より引用

助成金収入もあったと思いますが、経常利益だと黒字化していますね。

しかし、世界的な原材料価格や輸送費の高騰など、懸念材料は多数あります。特に串カツ田中は”揚げ物”を中心とした業態なので、揚げ油の価格高騰は大打撃を受けていることでしょう。

今後は1000店舗を目標に2本目の柱となる業態の開発や、もっとファン化していくサービスを提供していくようなので、懸念材料を打破していけるような次の戦略に期待していきたいところですね。

※本記事のサムネイル画像は大阪名物伝統の味|串カツ田中 (kushi-tanaka.com)より引用しております。

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