パン・料理マーケティング

【乃が美】閉店ラッシュ!?跡地に新たなパン屋をオープンも即閉店…

数年前からブームになっている高級食パン。

高級食パン専門店の中でも『乃が美』はご存知の方も多いと思います。

そんな『乃が美』ですが、加盟店の企業が運営する8店舗を閉店するという発表がありました。

高級食パンブームの終焉なのか!?現役パン屋店長が解説・考察していきます。

 

一気に8店舗閉店の要因は?

「乃が美」の加盟店(8店舗)を運営してきた株式会社MTKは、6月末から7月初旬にかけて8店舗を閉店したことを明らかにしました。

閉店した店舗は西新宿や浅草等、東京都内の店舗ばかりです。

株式会社MTKによると『長期間にわたり、乃が美ホールディングスと協議を続けていたが事業の継続が難しいと判断した』というのが閉店を決めた理由のようでした。

具体的になにが悪かったという記載はなかったですが、経営全体がうまくいってなかったのでしょう。

そして閉店後の跡地はなんと、別の食パン業態に変更して営業していくとのこと。

次の章で詳しく解説をしていきます。

閉店した『乃が美』のあとに新たなパン屋さんをオープン!

閉店した『乃が美』8店舗の跡地には、『新しい食パン』をコンセプトにした 次世代パン業態『白食ぱん花水木』が順次オープンしていっています。

メインの『白食パン』はマーガリン・はちみつを使用していない生地を使用。

おやつぱん 花水木(@hanamizuki_shokupan) • Instagram写真と動画より引用

産地や製法にこだわったジャムや餡子を用いたフレーバー食パンも豊富で、

同じ食パン業態ではあるものの、『おやつぱん』とうたっているので『高級生食パン』とはまた違った形態になっています。

しかし価格は白食パン¥450、山食パン¥450とシンプルな食パンですが、決して安いとは言えない価格設定です。

『乃が美』より若干低めの価格設定ではありますが、数十円の差なので消費者に『安くなった!』とは思われないでしょう。

オープンしたばかりの『白食ぱん花水木』が早くも閉店!?

『白食ぱん花水木』の公式HPに掲載された内容です。

2022年9月10日をもちまして、一時閉店をいたしました
再開の目途は経っておりませんが、再度皆様に美味しいパンを
お届けできる日を夢見て日々精進して参ります

【おやつぱん花水木】HOME – おやつぱん花水木【公式HP】 (hanamizuki-shokupan.tokyo)

開店から約2か月と短期間で『白食ぱん花水木』は一時閉店という結果になりました。

公式Instagramおやつぱん 花水木(@hanamizuki_shokupan) 9月4日から更新が途絶えている様子です。

Instagramフォロワー数166人(2022年9月14日現在)のため、広告宣伝・認知度アップがうまくいかなかったのかもしれませんね。

『白食ぱん花水木』は営業再開できるのか、はたまた跡地に今後どのような店舗ができるのか、楽しみに待っておきましょう。

 

今後の『食パンブーム』の行方を現役パン屋店長が考察

高級食パン専門店の寿命が縮まってきている

今回の記事で題材となっている『乃が美』や『白食ぱん花水木』をはじめとして、高級食パン専門店の閉店が相次いでいます。

『白食ぱん花水木』に関しては、開店から約2か月での一時閉店と、かなりのスピード閉店です。

上記業態に限らず、食パン専門店全体として寿命が縮まってきている感じがします。

高級食パン専門店 閉店の要因は?

閉店理由は大きく2つの要因があると想定していて、1つは世界的なインフレによる原材料価格等の高騰・もう1つは、高級食パン専門店が増えすぎたことによる手土産需要の争奪戦激化です。

原材料価格の高騰に関しては、高級食パン専門店だけでなくほとんどの飲食店や他業種にも影響していると思います。

そのため重要なのは高級食パン専門店が増えすぎたことです。

日本各地で高級食パン専門店が展開されており、物珍しさがなくなりつつあります。

高級食パンは価格的に毎日購入するのは難しく、また1本単位での販売がメインのためサイズが大きいにもかかわらず賞味期限が2日前後と決して長くはないです。

日常利用ではなく特別な日の贅沢やギフト・手土産利用に対して店舗数が一気に拡大しすぎたのでしょう。

高級食パンの原価が気になる方はこちら☞《高級食パン》原価はいくら?2つのレシピを徹底比較【現役パン屋店長が解説】

今後の高級食パン専門店の行方

今後の『高級食パン専門店』の展開予想としては、ある一定の店舗数まではかなりのスピードで閉店していくと思っています。

地域の中で高級食パンの需要と店舗数が一致した段階で閉店ラッシュは収まり、『たまに見かけるな』くらいの密度になるのではないでしょうか。

個人的には、完全に『高級食パン専門店』が日本からなくなるということはないと思っています。

今後の高級食パンブームの行方について、注意深く見守っていきたいところですね。

 

まとめ

乃が美8店舗閉店の要因は、FC加盟店が長期間にわたり”乃が美ホールディングス”と協議を続けていたが事業の継続が難しいと判断したため

閉店した『乃が美』8店舗の跡地には、『新しい食パン』をコンセプトにした 次世代パン業態『白食ぱん花水木』が順次オープンした

開店から約2か月と短期間で『白食ぱん花水木』は一時閉店

高級食パン専門店が増えすぎたため今後はある一定の店舗数まではかなりのスピードで閉店していくと予想している

2023年に判明した『乃が美』閉店店舗一覧

・乃が美 はなれ 高崎店(群馬県)

・乃が美 はなれ アゼリアモール館林販売店(群馬県)

・乃が美 はなれ 伊勢崎販売店(群馬県)

・乃が美 はなれ 前橋販売店(群馬県)

・乃が美 はなれ 太田販売店(群馬県)

・乃が美 はなれ JR奈良駅前販売店(奈良県)

・乃が美 はなれ 奈良店(奈良県)

・乃が美 はなれ 学園前駅販売店(奈良県)

・乃が美 はなれ 香芝販売店(奈良県)

・乃が美 はなれ 千葉浦安店(千葉県)

・乃が美 はなれ 倉敷販売店(岡山県)

・乃が美 はなれ 草津店(滋賀県)

・乃が美 はなれ 近江八幡販売店(滋賀県)

・乃が美 はなれ 草津店(滋賀県)

・乃が美 はなれ 福島販売店(福島県)

・乃が美 はなれ 大田原店(栃木県)

・乃が美 はなれ 彦根販売店(静岡県)

・乃が美 はなれ イオン上田販売店(長野県)

・乃が美 はなれ 山科販売店(京都府)

・乃が美 はなれ 浜松駅前販売店(静岡県)

・乃が美 はなれ 新潟店(新潟県)

・乃が美 はなれ 岸和田店(大阪府)

・乃が美 はなれ 泉佐野店販売店(大阪府)

・乃が美 はなれ 貝塚販売店(大阪府)

・乃が美 はなれ 和泉府中販売店(大阪府)

・乃が美 はなれ ホテル竹園芦屋店(兵庫県)

・乃が美 はなれ イオン名張販売店(三重県)

・乃が美 はなれ 福山店(広島県)

・乃が美 はなれ 鳥取店(鳥取県)

・乃が美 はなれ 唐津販売店(佐賀県)

・乃が美 はなれ 仙台店(宮城県)

・乃が美 はなれ つくば店(茨城県)

・乃が美 はなれ 出雲販売店(島根県)

・乃が美 はなれ 長野店(長野県)

・乃が美 はなれ 水戸店(茨城県)

2023年が開始してから半年ほどが経過した時点での情報ですが、すでに大量に閉店しており歯止めがかからない状態となっています。

HPやSNSなどで閉店に関しての公式発表はされていないので、もっとたくさんの店舗が閉店しているかもしれません。

※サムネイル画像はおやつぱん 花水木(@hanamizuki_shokupan) より引用しております。

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