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ペッパーフードサービスが運営する、ステーキ専門の飲食店チェーン『いきなりステーキ』
立ち食いスタイルによって価格の安さを実現してきた『いきなりステーキ』ですが、近年は店舗数が大きく減少しています。
以前の大量閉店に関してはニュースでも大きく取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思いますが、2023年以降も閉店をしている店舗があります。
閉店の要因とは?どこまで店舗数は減り続けるのか!?調査しました。
『いきなりステーキ』閉店の要因とは!?
適当な『出店計画』
飲食店など店舗を出店する際は、その立地の人口規模や年齢層・店前通行量など売上に繋がる指標を調査して、社内で協議してから計画するのが基本です。
しかし、『いきなりステーキ』は社長がGoogleマップを見ながら、「ここならいけるんじゃないか」という勘だけで出店を決めることもあったようです。
急激なチェーン展開時はノリに乗っていたので、社長が自身のやることはすべてうまくいくものだと思っていたのでしょう。
店舗数が増えていくうちに、同じ『いきなりステーキ』同士で顧客の奪い合いが発生してしまったり、地域のニーズに合わず来客が途絶えてしまう店舗が多発していきました。
急激なチェーン展開による『従業員の教育不足』
『いきなりステーキ』は2013年12月の1号店オープンから、2016年8月に全国100店舗➡2018年8月には全国300店舗と急激にチェーン展開を進めてきました。
店舗を作るのは資金さえあればなんとかなりますが、従業員の教育はそういうわけにはいきません。
本来ならば、飲食店においてもっとも大事なことの1つとなる【接客・サービス】をきちんと強化したうえでのチェーン展開が必要でしたが、『いきなりステーキ』はあまりにも急激なチェーン展開により従業員の教育がおろそかになってしまいました。
その証拠に2019年は2017年の2倍にあたる、671件のクレームを年間で記録したようです。
1日あたり約2件クレームがきていることになりますね。
急激なチェーン展開による『品質の悪化』
急激なチェーン展開による悪影響は『従業員の教育不足』だけではありません。
当たり前の話ですが店舗数が増えていくと、その分お肉が必要になってきます。
ステーキ専門店なので肉の品質は重要な項目の1つですが、需要に対して供給が追い付かず、本来ならば商品として提供できないような筋の多い部分がある肉や状態の悪い肉を提供していたこともあったようです。
無理に仕入れた肉でも店舗で正常な処理や判断がされていれば何とかなったかもしれませんが、教育されきっていない従業員だと良い悪いの区別がつかず提供してしまうでしょう。
2022年以降の閉店店舗一覧
- 2024年7月 いきなりステーキ イオンモール名古屋茶屋店
- 2024年2月 いきなりステーキ イオンモールむさし村山店
- 2024年1月 いきなりステーキ アリオ札幌店
- 2023年11月 いきなりステーキ ハウステンボス入国前店
- 2023年11月 いきなりステーキ 多賀SA上り店
- 2023年10月 いきなりステーキ 岡山下中野店
- 2023年8月 いきなりステーキ 千歳店
- 2023年8月 いきなりステーキアリオ八尾店
- 2023年8月 いきなりステーキ泉大津店
- 2023年7月 いきなりステーキ 福岡東比恵店
- 2023年7月 いきなりステーキ ニトリ新居浜店
- 2023年5月 いきなりステーキ イオンモール徳島店
- 2023年5月 いきなりステーキ 石垣島店
- 2023年4月 いきなりステーキ 静岡中島店
- 2023年4月 いきなりステーキ 静岡中島店
- 2023年4月 いきなりステーキ 堺東駅前店
- 2023年4月 いきなりステーキ 倉敷店
- 2023年4月 いきなりステーキ 長崎屋小樽店
- 2023年4月 いきなりステーキ イオンモール常滑店
- 2023年3月 いきなりステーキ 和歌山国体道路店
- 2023年3月 いきなりステーキ 丸亀バサラ店
- 2023年1月 いきなりステーキ イオンモールりんくう泉南店
- 2022年9月 いきなりステーキ 浅草橋駅前店
- 2022年8月 いきなりステーキ イトーヨーカドー武蔵小杉駅前店
- 2022年5月 いきなりステーキ イオンモール沖縄ライカム店
- 2022年5月 いきなりステーキ 高松レインボーロード店
- 2022年5月 いきなりステーキ 前橋店
- 2022年4月 いきなりステーキ アメリカ村店
- 2022年3月 いきなりステーキ 岐阜茜部店
- 2022年1月 いきなりステーキ イオンモール八幡東店
- 2022年1月 いきなりステーキ ゆめタウン佐賀店
顧客としてはどんどん品質が落ちていく中で、わざわざ『いきなりステーキ』に通う必要はないため、他のステーキ専門店やファミレスに流れていってしまう形となりました。
一時は急速なチェーン展開により、500店舗に迫った『いきなりステーキ』ですが、2019年12月期第3四半期の赤字計上以降から閉店が相次ぎ、現在は200店舗近くまで店舗数を縮小しています。
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