【閉店ラッシュ！？】から揚げの天才が続々と閉店している理由は？

テリー伊藤さんを広告塔としてチェーン展開している『から揚げの天才』

大手居酒屋《ワタミ》と提携している『から揚げの天才』ですが、最近は展開当初の勢いはほとんど見られません。

関東圏だけでなく、大阪や名古屋への進出もしてきましたが、ここにきて閉店が相次いでいます。

今回はから揚げブームの陰りと、から揚げチェーン店の閉店ラッシュについて考察・解説します。

怪しい疑惑もあるので、是非最後までご覧ください。

”から揚げ専門店”の店舗数推移は？

株式会社東京商工リサーチ［TSR］によると、2021年9月時点での「から揚げ屋さん」運営企業は235社で、「からあげ屋さん」がブームになる前の2017年3月末の109社からは、2.1倍にまで運営企業数が増えているようです。

必要な設備は冷蔵庫と鶏肉を揚げるフライヤーのみです。

また、店舗敷地に関してもテイクアウト専門店としての運営なら、10坪程度の狭い店舗でも出店できます。

そのため、他の業態と比較して初期費用と家賃がかなり安く抑えられます。

から揚げ専門店のオペレーションは至ってシンプルです。

タレに漬け込んでおいたから揚げを揚げて、ご飯と一緒にお弁当箱へ詰め込み提供するだけです。

オーナーや店長が店頭に立たなくても、アルバイト・パートスタッフ数名で容易に運営できるのが魅力の1つであり、展開スピードを早められた要因でしょう。

安全面に関しても、高温の油でしっかりと揚げているので、海鮮や野菜等のなま物を扱う場合に比べて食中毒のリスクがかなり低くなります。

『から揚げの天才』のFCに加盟するアークコアの発表によると、『から揚げの天才』は同社の経営において業績に多大な影響を与えていたようで、22年2月期（21年3月～22年2月）はFC事業だけで1億4900万円の営業赤字となったようです。

11店舗で1.5億ですから1店舗あたり約1300万円の赤字ということになります。

これをふまえ、FC契約を解除し11店舗の閉店を決定したようです。

閉店が頻発している『から揚げの天才』ですが、中には半年足らずで閉店する店舗もあるようです。

閉店ラッシュの1番の理由として考えられるのは、店舗数を急激に拡大しすぎたこと。

「から揚げ屋さん」の運営企業数の推移をみてもわかるように、4年間で2倍以上になっています。

『から揚げの天才』だけでなく、『からやま』（『かつや』を運営するアークランドサービスホールディングスが運営）や『から良し』（『ガスト』を運営するすかいらーくグループが運営）等も同時に展開されてきたので、全国に「から揚げ屋さん」が大量出店しました。

他店との差別化ができず、また、目新しさもなく売上が伸びないことで、から揚げ業態全体として赤字に転落していったと予想されます。

個人的にはタピオカブームや高級食パンブームと同じ末路をたどるのではないかなと思います。

から揚げ専門店全体の閉店の理由に関しては、「急激に店舗が拡大しすぎたこと」と考察しました。

しかし、『から揚げの天才』の1店舗あたりの赤字額には、少し疑問が浮かびます。

アークコアの発表によると11店舗で年商が4.9億ということなので、1店舗あたりの月商だと370万円前後という計算になります。

店舗面積の小さいテイクアウト専門店で月商370万円は、決していい売上とは言えないですが、かなり悪いとも言えないです。

から揚げ専門店は初期費用と家賃が安いというのが急速にチェーン拡大できた理由の１つですが、

初期費用と家賃が安くてそれなりの売り上げがあるにもかかわらず、1店舗あたり年間約1300万円というかなりの赤字を計上していたということになりますよね。

かなりの赤字の考えられる要因としては、

①アークコアの人件費管理に問題があった

②ワタミから加盟料や材料費等を高額で取られていた

上記2点が考えられます。

もし後者だとしたら、から揚げチェーン店の闇になりそうですね。

2024年1月　から揚げの天才カラフルタウン岐阜店
2023年9月　から揚げの天才川口東口店
2023年3月　から揚げの天才下赤塚駅前店
2023年2月　から揚げの天才幡ヶ谷六号通り商店街店、から揚げの天才大山ハッピーロード店、から揚げの天才阪急高槻市駅前店、から揚げの天才弘明寺店、から揚げの天才鶴ヶ峰店、から揚げの天才弘明寺店、から揚げの天才昭島モリタウン店
2023年1月　から揚げの天才プララ杉田店

※本記事のサムネイル画像は【公式】から揚げの天才 (karaagenotensai.com)より引用しております。